海外で買った絵の飾り方 #1【海外で買った絵を飾る方法は大きく分けて2つ】

こんにちは、カギ尻尾です。

海外で買ってきた絵をおしゃれに飾りたいんだけど、どうしたらいいのかな」というお悩みはありませんか?

このあたりのことは情報の少ない分野ですし、相談できるお店も多くないので「飾りたいな」と思いつつ後回しになりがち。

そこで、今回は海外で購入してきた絵画をお家に飾るための方法について、基本的な部分をお話ししたいと思います。

「海外で買った絵」と言っても、種類は様々ですよね。
ポスター・水彩画・油絵などなど・・・
絵の種類によってそれぞれ飾る方法は違ってきます。

今回は、使われた絵具の種類は関係なく、布に描かれた絵の飾り方にしぼりたいと思います。
例えば、
アフリカの「ティンガティンガ」、
オーストラリアの「アボリジナルアート」、
バリ島の「バリアート」などです。

紙に描かれた絵画を飾るのはサイズの難しさがあまりない(マットで調節できるため)のですが、これらの絵画は違います。
規格サイズに合わないことが多かったり、ちょっと特殊なんです。
でも、独特の雰囲気と迫力があるので、飾ったときの感動をより強く感じられる絵画でもあるんですよ!

15年間、絵などを額縁にいれる「額装」の仕事をしてきた私カギ尻尾
その頃、とても多く相談を受けたのが今回の記事で取り上げる絵画たちです
今回は、これらの絵を飾るためにする基本的な作業をご紹介します!


海外旅行で一目惚れして買ってきたあの絵、そういえば、しまったままだったティンガティンガが・・・
なんていうかたにはぜひ読んでいただけたら嬉しいです。

早速ですが、「海外で買ってた絵を飾る方法」は基本的には大きく下記の2つに分けられます。

1.絵を木枠に張ったうえで、額縁をオーダーで作り、絵を額に入れたのち飾る方法
2.額には入れず、絵を木枠に張って伸ばしたのち、そのまま飾る方法

大切な絵でずっと飾りたいものなら、私は圧倒的にの額縁に入れて飾ることをおすすめします。

理由は、絵は基本的に全く同じ物は二度と描けない一点物ですし、汚れても洗うことができない物だからです。

もし、今とりあえず手軽に飾っておきたいという方なら、もありかもしれません。

実は、日本の住宅事情やシンプルモダンを良しとする考え方から、の額縁に入れないで飾ることを選択される方も多いです。

どちらを選択するか迷ったとき、両方のメリットとデメリットを知っておけば、後悔しない選択ができます。

今回の内容は、あなたが実際選択する場に立ったとき即戦力として役に立つように、額縁に作品を入れるメリット・デメリットの中でも情報の少ない部分までお伝えしていきます!

本題に入る前に、あなたの飾りたい絵が何に描かれているかを確認してください。

もし、紙に描かれた作品(ポスターとか版画とか水彩画とか)だと、今回の記事は関係ないものになってしまうよ

今回の記事は、布に描かれた絵が対象です。

現地ではもともと木枠に張られたキャンバス状態の絵だったものを、飛行機に持ち込む都合や売る側の都合・絵の安全のために、木枠からはずした状態で持ち帰った絵の飾り方についての記事になります。

海外で買った絵を飾る方法

日本ではキャンバス の規格サイズが決められていて、縦横両方がそのサイズに合わない場合は特別寸法になります。

つまり、海外で買った絵はだいたい特別寸法です。

たまにぴったり同じじゃないけど、5mm以内の誤差ということも。
この場合は、日本規格の木枠に張っても大丈夫なこともあります。

木枠に張った上で額に入れて飾る

絵の寸法に合わせた木枠をオーダーして、絵をその木枠に張り直した後、額縁に入れて飾る方法です。

メリットとデメリット

絵画を額縁に入れて飾るメリットとデメリットについてお話しします。

メリット

  • 絵にとって安全性が高まる
    額に入れることで汚れを防いだり、人や物がぶつかったときに破れたり絵の具が欠けたりする心配がなくなり、絵をいい環境で保管できます。

  • 湿度などの環境変化から絵を守る
    四季のある国日本では湿度の変化から絵にはダメージにつながることがあります。
    絵の表面にカビが生えたり、絵具が剥がれたりなどは、額縁に入れてアクリル板(ガラス)で保護してあげることで、絵が湿度や温度差をダイレクトに受けることを防ぎます。

  • こだわりのインテリアにできる
    オーダー額縁の大部分をしめる「モールディング」は、大手フレームメーカーで季節ごとに新作として新しいデザインが出るため、デザインが豊富です!

    額縁店はモールティングの角部分の小さなサンプルを置いているところがほとんどで、額縁本体より場所をとらないのでたくさんのサンプルを置くことができます。

    洗練されたデザインのフランス・イタリア製や、コスパのいい東南アジアのフレームなど多くの選択肢から選ぶことができるのは大きなメリットだと思います。

    また、規格額縁よりも、攻めたデザインがあることも特徴です。
    特にラーソンジュールさんというメーカーさんはおすすめ!
    個性的なおしゃれさんは「これ!」という額縁に出会えるかもしれません。

デメリット

  • 価格が高くなりやすい
    週刊誌くらいの小さいサイズの絵であっても、特別寸法の額縁を作ると1万円以内に抑えることは難しいです。
    時間があれば、額縁店に絵を持ち込む前に、一度店を下見するのがおすすめ
    そこで気に入ったサンプルをいくつか見つけて金額を見積もってもらうと目安がつきます。

    見積もりには絵の寸法が必要なので、あらかじめサイズを測っておいてください。

  • 大きく・重くなりやすい
    飾る場所のスペース確保が難しくなります。
    サイズが大きくなればなるほど額縁はかなり重くなってきます。
    絵の保護にアクリル板やガラスを入れるなら尚更です。
    ちなみに、アクリル板はガラスの約半分くらいの重さなので、アクリル板がおすすめです。

    でも、大きなサイズの絵は飾ったときに出る迫力は圧巻です。
    額縁店で注文すれば重さに見合った吊り金具を額縁の裏に付けてもらえますし、飾る壁面の材質を伝えれば壁に付けるほうの金具もそこで購入できます。

額には入れず木枠・木製パネルに張り直してそのまま飾る

絵の寸法に合わせた木枠か木製パネルをオーダーして、そこに絵を張り直した後、額縁に入れないでそのまま飾る方法です。

メリットとデメリット

絵を額縁に入れず、木枠もしくは木製パネルに張った状態でそのまま飾るメリットとデメリットについてお話しします。

メリット

  • 価格が抑えられる
    額縁の代金がない分、価格はぐっと抑えられます。

  • モダンな印象になる
    絵にもよりますが、インテリアがモダンな印象になります。
    人気のモダンなインテリアにしたいという理由で、この方法を選択される方も多いです。

  • 重さが軽い
    重くならないので、ごついフックを壁に取りつけなくてすみます。
    大きいな絵にはおすすめしませんが、木枠の裏側にちょっと押しピン(表面が平らじゃない画鋲)をひっかけるだけで簡単に壁に飾れるので手軽です。

デメリット

  • 絵のダメージが避けられない
    むきだしのままなのでどうしても絵が汚れます。
    絵画のクリーニングもあるにはあるのですが、完璧に元には戻りません。
    また、絵の具が割れるなどのリスクもあります。

  • 高級感が出しにくい
    良くも悪くも絵だけの勝負。
    額縁という絵にとっての服やアクセサリーになるものがない状態なので、インテリアにラグジュアリー感は出にくいです。

両方の方法を合わせた裏技

実は、布に描かれた作品を紙に描かれた絵と同じように額装する裏技があります。

でも、これはサイズが小さいもの(A4サイズくらいまで)しかできない裏技なのですが、この方法を使えばイラストや版画のような軽い印象の額装ができます。

方法は、絵を張るときに木枠など厚みがあるものではなく、無酸の厚紙(台紙)に貼ることです。

そうすれば、作品に厚みがでないので、紙の作品同様に日本規格サイズの薄い額縁で選ぶことができます

木枠に絵を貼るときは、タックス(クギのようなもの)やガンタッカーなどを使いますが、こちらの方法は台紙に貼るのでテープを使います。

額装用の無酸テープで、絵の余白を台紙に固定していきます。
その後、絵のサイズより大きいサイズの額縁を選んで、絵に合わせたマット台紙をカット・額装して、完成です。

この方法のメリットは価格を抑えて絵を保護できること。
また、厚みがない額に額装するので、すっきりしたインテリアが好きなかたにはおすすめです。

デメリットもあります。
布の絵をテープで固定しているので、後々、絵がずれ落ちてきたり、ピンと張らないことがあります。

まとめ

今回は、海外で買った布に描かれた絵を飾る方法の中で基本となる部分をお話ししました。

絵の保護のためには額装して飾るほうがいいように思いますが、お好みや生活スタイル・住宅事情によっては額に入れないで飾るという選択もあると思います。

どちらにしても、何もない壁に絵を飾るだけでお部屋の雰囲気は一変します!

すてきなインテリアにしてくれる絵画、しまいっぱなしはもったいないね

思い出の詰まった絵、せっかくなら飾ってかっこいいインテリアにすべし!

今回は、基本となる部分だけをお伝えしましたが、あなたが絵を飾る一助となったらすごく嬉しいです。

ここだけではお伝えしきれない部分がたくさんありますので、続きは別の記事に書いていこうと思っています。

まずは大切な絵の保管方法について、絵の種類によって気を付ける点が違うことをお伝えしたいです。
ティンガティンガ、バリアート、アボリジナルアートなどそれぞれかっこいいのですが、独特のクセがあり、作品にダメージをあたえないためには注意すべき点があります。

その次には、絵を木枠に張り込むという部分に焦点をあてた記事になる予定です。

続き記事も読んでいただけるように頑張ります、ぬん!

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