こんにちは、カギ尻尾です。
コロナウイルスが流行し始めてから家で過ごす時間が増えました。
一人暮らしのかたは家に話し相手がいないぶん、なんとなく不安になったり憂鬱になることがありませんか?
実際、私も一人暮らしなので、得体の知れない不安を感じてしまうことがあります。
そのせいか以前よりも「家」に対する想いが強くなりました。
居心地がよくて心が落ち着くような家がいいし、できれば自己満足に浸れるようなおしゃれなインテリアにしたいな
イギリスアンティーク家具店で働いていたとき、「居心地がいい」とか「おしゃれ」っていうインテリアには正解なんてなくて、人それぞれ違うんだということを実感しました。
答えがないから悩ましいですよね。
とはいえ、インテリアをおしゃれに見せるための家具配置には法則があります。
「部屋にフォーカルポイントを作って」・・・とか、
「背の高い家具を置いたらそれを中心にして」・・・など。
このあたりのことは次回の記事でお話ししているのでよかったらご覧くださいね。
法則はさて置いて、
忘れてはいけない一番大切なことは、家に自分の「好き」が散りばめられていることです。
そうすれば自然とあなたにとって居心地のいい家になります。
あとは「インテリアのテクニック」を使って、物の置き方のバランスを整えるだけです。
メイン級の大型家具を買いかえたり、壁紙をかえたらインテリアは大変身します。
でも、そんなこと簡単にはできないよ・・・
いちばん簡単にできるインテリアを上げる方法は、絵を飾ることです。
手描きの絵は最高ですが、ポストカードだって額装すればかっこよく飾れます。
大切なのは、それがあなたの好きなものかどうかということです。
壁に絵を飾るって、何となくちゅうちょしてしまいますか?
私自身、以前はそうでした。
きれいな白い壁紙に、フックの穴を開ける瞬間のドキドキ・・・、
「失敗できない」という緊張感とよくわからない罪悪感を感じていました。
でもやっぱり、好きなアートが飾られた部屋で過ごすのは全然気分が違います。
居心地の良さが何倍にもなることを知りました。
今回は「インテリアをおしゃれにする方法」という記事をシリーズで書いていこうと思います。
おしゃれなインテリアを作るにはどうしたらいいんだろう?という疑問について。
それから、先程少し触れたフォーカルポイントなど「インテリアの鉄則」のこと。
「絵を壁に飾る最適な位置」のことも。
「絵の飾り方」・「壁を傷つけずに絵を飾る方法」・「安全に絵を飾れるフック」のことなどもお話ししていく予定です。
15年間、作品を額縁に入れる「額装」の仕事をしていた私カギ尻尾
アンティーク家具屋で学んだ知識と合わせて、あなたがいつまでも家にいたくなるようなインテリアを作るお手伝いができたら嬉しいです!
「インテリアをおしゃれにする方法」シリーズ第1作目となる今回は、
テクニック面に気を取られると忘れがちになる根本部分、
「おしゃれなインテリアを作る上で知っておくと指標になるような考え方」をお話しします。
一人暮らしだからこそ絵を飾るという考え方
目指すのは無機質なきれいではなく温かみのある空間
日本のマンションの壁紙は白くてきれいな部屋が多いです。
そのきれいは血の通ったものではなく無機質なきれい。
夜の静まり返った寝室では、きれいな壁が部屋を一層冷たく殺風景にします。
でも、ここに自分の好きな絵を一枚飾ればどうでしょうか?
たったそれだけで、殺風景な空気がガラリと変わります。
血の通った温かい空間になったことを感じられると思います。
これは私の実体験です。
暗いのが苦手な私は、夜中になってもなかなか電気を消せずにベッドで本や漫画を読み、いわゆる「寝落ち」するのが常でした。
ある日、お気に入りのポストカードを額装して、ベッドに寝転んだとき目に入る位置に飾ってみました。
すると、夜の苦手意識が変わって、今では寝室は居心地のいい大好きな部屋です。
飾っているポストカードは、大好きなヒグチユウコさんの「ポストカードブック」の一枚です。
額縁は、ラーソンジュールさんというこれまた大好きな額縁メーカーさんのもの。
いろいろな国の額縁を扱っているメーカーさんで、斬新なデザインも多く、新作が発表されるとわくわくします!
上の画像で使用している額縁は廃盤のようですが、こんな感じのデコラティブなフレームもたくさんありますよ。
ちなみにこの額装は私がやりました。
ボーダー柄のマットは本来、椅子に張るための布です。
また、マットの刃先にふさふさをつけることで柔らかい印象になるようにしました。
この額装はTwitterに載せているので、よかったらご覧くださいね。
インテリアにこだわる意味は、外での嫌な出来事をリセットするような自分のお城を作ること
一人暮らしを始めるずっと前に読んで影響を受けたのが「美輪明宏のおしゃれ大図鑑」という美輪明宏さんの本です。
この本には、お金がなかった若い頃の美輪さんが一人暮らしをしていた6畳一間のことが書かれています。
この本の中で共感したのは、この言葉です。
あなたの好きな色を使い、あなたの好きなもので部屋を埋め尽くしましょう。
その部屋にいると、どこを見ても美しく可愛いので、楽しい、優しい気分になる、ロマンティックな想像に浸ることができる、そんなお城をつくってしまえばよいのです。
私が自分のお城を作ることに余念がなくなったのはその頃からです。
毎日の通勤電車では嫌なこともあります。
そんな思いをしてようやく職場に着いて、ほっとするのもつかの間。
お金を得るためには楽しい仕事ばかりじゃない。。。
心身ともに疲労を感じながら仕事が終わり、電車に乗って帰ってきて。
殺伐とした気持ちになってしまうのも仕方がないですよね。
「外の世界を変えることはできないからこそ、家の中は自分が優しい気持ちになれるようなインテリアを作ることが大切」
このことを私は美輪さんから教わりました。
美しいと思わないものは家に置いてはならない
「美しいと思わないものは家に置いてはならない」
インテリアに関心のあるかたはこの言葉をすでにご存知かもしれません。
1800年代、イギリスのウィリアム・モリスさんが残した言葉です。
彼はデザイナーであり詩人でもあった人物。
産業革命後のイギリスで手作りの美しさが失われ、工場生産された物が溢れる時代を嘆き、「アーツ・クラフツ運動」を立ち上げました。
この運動をざっくり言うと、
日常生活を芸術と切り離してはだめですよ、生活に使うものだからこそ手作りの美しい物を使いましょう、というもの
モリスさんのデザインした壁紙やファブリックは、今でも一部の人たちに絶大な人気があります。
私が働いていたアンティーク家具店でも、古いマホガニー材の椅子にモリスさんがデザインした「イチゴ泥棒」というタイトルの布を張ったものは一際目を引きました。
ところで、冒頭でご紹介したモリスさんの言葉の全文はこちらです。
「役立たないもの、美しいと思わないものは家に置いてはならない」
Have nothing in your house that
you do not know to be useful, or believe to be beautiful.
私はこの言葉を自分なりの解釈で心に留めています。
「これがもし役に立たない物でも、自分が美しいと感じるならこの家には必要なものだ。」
何かを買うとき迷ったら、この言葉を思い出して「家に置く物」「置かない物」を決めています。
これで、衝動買いが減って家に余分な物が増えなくなったよ
自分が美しいと思うものはだいたい系統が決まってくるので、自然とまとまりのあるインテリアになります。
統一感があるのでごちゃごちゃした印象にならず、おしゃれな部屋になりやすいです。
これがもし、自分以外の人が家にいたら。。。
家族であっても趣味が合わないことって多々ありますよね。
モリスさんの言葉を実行できるのもまた一人暮らしの特権だと思うのです🐱
まとめ
おしゃれなインテリアを作るには、家具・照明・カーテンを替えるなどの方法がありますが、それって大変だしお金もかかりますよね。
まず、
お気に入りのポストカードをすてきな額縁に入れて飾ることから始めてみませんか?
カードなら大きくないので、それほどお金もかからず手軽です。
でも、それだけなのに、インテリアを雰囲気のあるものに大変身させる力がありますよ!
一人暮らしだからこそできるあなただけのお気に入り空間を!
今回は「インテリアをおしゃれにする方法」シリーズの第一弾でした。
テクニック面に気を取られると忘れがちになる
「居心地のいいインテリアの本質とは何か」という根本を再確認したくて、この記事を書きました。
次回はテクニック面になります。
「家具を配置するときの法則」を詳しくお話しします。よかったらのぞきにいらしてくださいね。
優しい気分になってロマンティックな妄想に浸れるお城を作っちゃお。
次回は、お部屋がごちゃごちゃした印象になるのを改善したいけどどうしたらいいだろう?
と、お悩みのかたの参考になる記事を目指して頑張ります、ぬん!
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