自己紹介【額縁選びのためのサイト】

はじめまして、カギ尻尾といいます。
私は15年間、絵を額に入れる額装が仕事でした。
専門は厚みのある絵画(キャンバス に描かれた絵)や、人形・陶器など立体物の額装です。

額装は、大切なものをインテリアにして暮らしの背景にできる方法のひとつ。
こんなすごいものはそうそうないのではないかと思っています。

でも、額縁は情報が少ない分野のせいか、なんとなく難しいものというイメージです。
自分の経験が、額縁選びに悩んでいる人の役に立ったらいいなと思ってこのサイトを始めました。

素敵な絵に出会ってお家に飾りたくなったとき、ここに来たら答えが見つかる、
そんなサイトを目指します!

カギ尻尾の背景

イギリス留学


前々からの夢だったイギリスでの暮らしを経験するために額装の仕事を退職して、半年間イギリスのケンブリッジに語学留学しました。

語学留学と言いつつ、気になるのは額縁のこと。
美術館に足しげく通って、たくさんの絵画・額縁、それからアンティークを観ました。
イギリスでは美術館は基本無料なのでアート好きには天国のような国です!
そんなわけで、貧乏留学生の私はお弁当を持って暇さえあれば美術館に行っていました。

イギリスのお家では、思い出の絵画や家族の写真などを額に入れて、かっこよくインテリアにしている人がとても多いです。
私はイギリスで、額装品を壁の色・家具・植物・陶器や磁器と合わせてインテリアにして暮らしの背景にすることを教わりました。

アンティークにハマる


イギリスで思いがけずハマったのはアンティークです。

子供の頃から骨董好きではあったのですが、イギリスで古き良きもの好きレベルがMAXに。
週末には一人せっせとアンティークマーケットに出かけて行きました。
アンティークを見ているとわくわくが止まりませんでした。

アンティークのためのホームステイをして、インテリアに関心が高まる


イギリス留学中、アンティークを好きになりすぎて、語学学校のイースター休暇中にアンティークに詳しいイギリス人のお宅に短期のホームステイをしました。

そのとき、車がなくては行けない大きいアンティークセンター(倉庫)に連れて行ってもらいました。

アンティークセンターには古くてかっこいい家具がたくさんあって、初めて見る私には衝撃でした。

イギリスは地震がない国だし、歴史的にも強国。
さらに、家族から受け継いだ家具を大切に使うイギリスの人たちの暮らしや考え方が、現代でも素敵なアンティーク家具を数多く残している理由だと思います。

イギリスではアンティークの額縁もたくさん見ることができました。
職人さんの心意気が伝わるような凝った作りの額がたくさんあります。
欲しくてたまらないものがいくつもありましたが、高価でとても私には買えませんでした…

このホームステイで、アンティーク愛あふれる現地の方と一緒にアンティークを見て回れたことは、かけがえのない財産になりました。

このときのホームステイ先のお宅自体も、築200年以上の歴史ある建物のお家です。
石の壁や、歩くと軋む木の床に、アンティーク家具が普通に使われていました。
重厚で落ち着いた雰囲気の中に、明るくて柔らかい印象の食器やクッションなどのファブリックが溶け込んで、このお家に住むご夫婦そのものでした。
温もりのあるインテリアがwelcomeしてくれている感じで、慣れない国の暮らしですっかり硬くなっていた肩から変な力が抜けたことを覚えています。

帰国後の就活・イギリスアンティーク家具店に就職


イギリス留学から帰国して、ハローワークの訓練校に通いながら職探しを始めました。

ちなみに訓練校は貿易を学ぶ3ヶ月コースのものでした。
額縁の仕事に戻りたい気持ちもありましたが、イギリスアンティークを忘れられず日本でもアンティークに関わる仕事ができないものかと、かたっぱしからアンティーク店を訪ねました。

その中のひとつのイギリスアンティーク家具の専門店がちょうど求人をしていて、自分の好みと商品が合っていたので応募書類を送りアンティークへの想いを伝えた結果、店舗販売員として採用してもらえることになりました。

でも、実は販売員ではなく、アンティーク家具の修復をしたいと思っていました。

海外から買い付けてきたアンティーク家具は、そのまま問題なく使える状態のものは多くないので、日本のアンティーク店では、家具を修復する部署があります。
私は、大好きなアンティークたちをこの世に残すため、修復こそ我使命!と思っていたのです。

けれど私は未経験の上に貧弱体型。
さらにその店では修復担当のスタッフが既にいたこともあり、販売員として働くことになりました。

昔ながらの手加工木工を学ぶ


私は休日に、現役の家具職人さんがやっている木工教室へ通って、個人的に木工を学び始め、密かにアンティーク家具を修復できるようになろうとたくらみました。

そこは昔ながらの機械に頼らない手加工にこだわる物作りを教えてくれます。
木にこだわり、クギを使わず、ノコギリやノミで木材を組み合わせて家具を作るほぞ加工を勉強できる数少ない教室です。

アンティーク家具店での経験


アンティーク家具店の販売員として働いた3年間はすごく楽しかったです。

上司が年に3回から4回イギリスへ商品を買い付けに行って、それが後日コンテナで到着します。

買い付けでは、アンティークの食器やインテリア小物なども買ってきていて、家具以外は上司が手荷物としてスーツケースに詰めて帰国してきました。
その梱包を開けるわくわくといったらもう。ハアハア…

上司の帰国はちょっと憂鬱でしたが、新商品の到着はいつも待ち遠しかったです。

私は、新しい商品が入ると蜜蝋ワックスでピカピカに磨いたり、そのアンティークが造られた年代を調べたりしていました。

来店してくださるお客様はアンティーク好きなかたばかりなので、アンティーク愛で盛り上がることがよくありました。
同じ趣味をもつ人と話しするのは楽しいです。
でも、熱が入りすぎて暑苦しい接客になってしまったことをお客様がお帰りになった後で反省すること、しばしば。

この店では骨董イベントにも積極的に参加していて、日本最大規模のアンティークイベントといわれる東京ビッグサイトの「骨董ジャンボリー」にも数回出展しました。
このイベントはすごく大きいので、人との出会いがたくさんあるし、和洋問わず古き良きものにたくさん触れることができました!

重たいアンティーク家具の搬入出は大変だったけど、いつも満足感が勝るイベントでした。

アンティーク家具店を解雇・失業


全力投球で充実したアンティーク店の販売員生活でしたが、入社から3年経った頃、タダ同然で入っていたビルから店舗を撤退しなければならない事態に。

そして、私は解雇されることになりました。

解雇を言い渡されたときの悲しさ…
当時、私は絶望し腐りました。

伝家の宝刀・ハローワークの訓練校でプログラミングを学ぶ


私は一人暮らし。
生活するためには仕事をしなければと思いましたが、また同じような思いをするのは嫌です。

そこで伝家の宝刀、ハローワークの訓練校に再びお世話になることにしました。

給付金をもらいながら勉強ができるのは本当にありがたい制度です。

人付き合いが得意でないなら、と、プログラミングを学べる6ヶ月コースを受講しました。
訓練校に入るには書類審査や面接があります。
面接当時はパソコンも持っていないし、パソコン系は苦手中の苦手分野なので続けられるか不安でした。

けれど、前職のアンティーク家具店の先輩に相談すると、ノートPCをプレゼントして頂いたのです。
「こんな高価なもの…」と驚く私にその人は、「これは、この店(前職場)でやっていくよりも、将来もっと高い金額を作ってくれるよ」と。
これで、プログラミングの勉強を頑張る決意が固まりました。

情報発信を始めて、額装で119件のいいねをもらって感動


無事訓練校に入ることができて、SNSが身近になった私はTwitterを始めました。
Twitterに趣味で続けていた額装をあげたり、アート関連、古き良きもの関連を発信することに。
全く知らない人から反応をもらえるとすごく嬉しいです。

これまでで一番多く反応をもらえたのは、レトロな猫のステッカーを額装したとき。
つぎはぎマットを作ってボックス額風にしてステッカーを額装したものを載せたそのツイートは、119のいいねをもらいました。

額縁に関するお役立ちブログを作ることを決意


プログラミングを学ぶ過程で、情報を発信することに興味がわいてきました。

そこで、ふと気付いたのです、
日本では額縁や額装は情報数の少ない分野だと。

例えば海外旅行へ行って、一目惚れした油絵を買ったとします。
帰国して、その絵をいざ額に入れて家に飾ろうとしたものの、情報が少ない・・・
日本の規格にサイズが合わないみたいだし、どうしたらいいのかわからないし、大変そう。
で、飾らず大切に保管しておいて幾年月…

そうなんです。
日本のキャンバス は規格サイズが決められていて、海外のキャンバス はサイズが合わないです。
それなのに、額装の情報が少ないために、額縁店に行ってみるまでさっぱりイメージがわかない。
事前にもっと情報があったら、落ち着いて考えられるのに・・・

ということで作ることにしました、どうぞよろしくお願いいたします。
誰かが額縁選びに困ったとき役に立つサイトになるように頑張るぞー。ぬん!

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